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食と音楽で人々の壁を取り払いたい!という想いから、外国人比率7%の県内TOPの湖南市で、国際交流のお祭りを、2023年2月4日「EXPO酒場 湖南店 こにゃん万博構想!ブラジル酒場」と題して開催した。
見えない壁を取り払いたい!
湖南市は、県下最大の工場団地がありブラジルをはじめ、ペルーやベトナムなど、多くの外国人労働者が暮らしている。市役所やスーパーなど日常的に出会うことも多いが会話などのコミュニケーションを取る機会がない。まず当時、私は湖南市の地域おこし協力隊員として、食を通じたコミュニケーションをテーマに活動していたことが非常に大きい。
そして実際、湖南市に移住してみて感じたのは、外国人との壁があること。また2世、3世と子が育って長らく暮らしているにも関わらず、地域への溶け込みが少なく、特に教育環境や進学・就職への道が狭いことだった。外国人労働者との交流ができないだろうかと考えた時に、言葉なくとも通じ合える食・音楽・スポートを一緒に体験することが近道なのではないだろうかと考え、コロナ禍前よりイベントの機会を伺っていた。見えない壁を溶かしていき、共に幸せに暮らしていける未来を目指しその第一歩となるべく
万博との出会いと、愛知万博の記憶から着想。
2025年に開催を予定している大阪・関西万博。各国の叡智やアイデア・課題が集結する世界的イベントを、開催前から楽しもうとするdemo!expo(一般社団法人demoexpo)との出会いがあり、湖南市を舞台に万博なるイベントができたら!?と考えた。柴崎は、2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」を訪れた経験もあり、万博が楽しかった思い出がある。
そういった経緯から、地域のブラジル人や外国人と日本人が楽しめる場を願い、大阪・関西万博への期待も込めて「ブラジル酒場」をテーマに据えた。この酒場は、demo!expoが、進めていたEXPO酒場という共創のムーブメントに乗っかった形で開催にいたる。
食と音楽を一緒に楽しみ、文化を体感しよう!
それぞれの国の文化を知るには、食事を共にし、音楽を聴いたり演奏したり、踊ったり。五感を使い、感動する時間をともに過ごすことが一番良いだろうと考えた。
ブラジルが好きなあるいは好きそうな日本人の友人や、それまでの間に縁を繋いできたブラジル人など、様々に声かけをし、まちの人にも協力を仰いだ。
ブラジルのローカルフードのキッチンカーや、サンバカーニバルのダンスや、ブラジル音楽、ブラジリアン柔術など、ブラジル色濃い会場となり、2月の屋外開催ではあったが、日本人・外国人延べ1100人の来場者で賑わった。
合言葉は「サウージ(乾杯)!」ポルトガル語を自然に覚えられるように。
ポルトガル語を話すブラジル人。日本ではまず一般的ではない言語で、「こんにちは」さえも知らない。まずは簡単な挨拶を覚えてもらうところから始める。今回のテーマでもあった酒場にちなんで「サウージ!」を音楽アーティストや司会者にたくさん声かけをしてもらう機会を用意した。また、ブラジルの国に関してもサッカー、ジャングル、チョコレート位で馴染みがないため、来場者が帰る頃には少し詳しくなっているようにお絵描きクイズラリーを開催した。
多様な社会となるこの先の未来を見据え、子供たちが、湖南市にいながら様々な国に触れ、文化の違いを体験しておけることの素晴らしさをもっと感じてもらいたい。そして共に暮らしている様々な国の人々に興味を持ち、偏見なく触れ合い、つながりができる明るい社会となるように。その多文化共生のきっかけづくりを模索していきたい。
企画運営:Anokhi Design(株式会社ONE GOOD DESIGN代表 柴崎寛子)
主催:(一社)Next Commons Lab湖南
協力:demo!expo/湖南市国際協会/SEDAI 株式会社
一般社団法人コニャンナーレ/まるとしかく/しがとせかい株式会社/KATARU
協賛:株式会社小西産業
Special Thanks:西日本旅客鉄道株式会社
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CREDIT
- 企画
- Anokhi Design(株式会社ONE GOOD DESIGN代表 柴崎寛子)